事務総長と大国
ウ・タント事務総長の場合・・・
第三世界の代表というかたちで事務総長になったのですが、60年代以降、国連がそれまでのアメリカ主導型の性格から第三世界の影響力行使の場へと変質してきた雰囲気のなかで・・・
アメリカが国連に対する信頼感を失うという事情もあって、ウ・タントの行動に対してアメリカはかなり懐疑的・批判的になりました。
その端的な例はヴェトナム戦争です。
ウ・タントははっきりとこういう言い方をしています。
「もし南ヴェトナムにおける事態の発展についての真実をアメリカ人が知ったならば、これ以上の流血は必要でないという私の見解に、アメリカ人も賛成するであろう」と。
・・・このような事務総長の批判的姿勢もあって、アメリカはヴェトナム戦争について真剣に国連に付託するようなことを考えないということになります。
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