日本とドイツ 2
生きてきた自分の過去、自分の判断や選択、日本の戦後史を西ドイツの経験と比較し、再評価する作業でした。
なるほど、あの時、日本人がこんなことをしている間に、ドイツ人はこんなことをしていたのか、こんな選択をしていたのか、という驚きであり、時にはにがい後悔にも似た反省であったりしました。
それは「なぜ西ドイツにできて、日本にできなかったか」を問うことでもありました。
私自身も幾度も越えた東西ドイツ国境の緊張と、国境を跨ぐとガラリと一変する2つの国の雰囲気、体制と文化の違いと相似の大きさに深い感動を覚えた記憶があります。
またヨーロッパの北のバルト海から地中海のアドリア海まで東西の国境5000キロを取材したこともあります。
そのとき、人は何と人にふさわしい国家と文化を持っていることか・・・
同時に、その国の国民の生活と文化は何と時の政府の体制と政策の反映であるとか、ということを思い知らされました。
考えてみれば、西ドイツは東ドイツと国境を接し、厳しく対峙しています。
それはいわば、
「どちらの国が繁栄しているか。
どちらが生きやすいか。
どちらの国民が幸せか」
・・・を不断に問うことです。
それは政府の政策の、制度の、運用の良否を問うショーケースともいえるでしょう。