神下し
佐々木幹宏氏によれば、奄美大島のユタは神下しをするとき、まずススキに神を愚け、それから自分に愚かせるといいます。
古代の託宣を受けることを旨とした巫女たちも、ほぼ同様の仕方で神を自らの肉体に愚かせていたと思われる。
また、祇園祭などで登場する山鉾や諏訪大社の御柱なども、本来は神が降り下る依り代であったといわれる。
この神と死霊・生霊との類似性は、祖霊信仰を考えることで説明ができます。
すなわち、伝統的な日本人の霊魂観では、死霊は年を経るごとに個性を失っていき、祖霊という集合的祖先神に統合されていくのです。
この祖霊神はたんに祖先の神というだけではなく、田の神や山の神でもあるという重層的な性質をもっています。
また、先祖供養の祭祀から漏れた霊は、御霊という崇り神に化身していくのです。
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