アメリカの立ち直り 3
トマスは次のような注目すべき記事を書いています。
「有名なボールディ山近くのサン・ヴァレーで、私はある屈強なアイダホ市民に追いつこうと懸命になっていた・・・
彼の名はジャック・シンプロット。
ボイスの出身だ。
ノートルダム大のフルバックのような体格の彼は、数万工ーカーの牧畜場、金山、ウラニウム鉱山、硫黄、鉄、マンガンなどの鉱床を抱える一つの帝国の主である・・・・
このアイダホのポテト王は貨車を一列車仕立ててジャガイモを出荷する。
しかし何よりもすばらしいことは、彼の部下たちがジャガイモのありとあらゆる新しい加工方法を考案したことだ。
焼き、潰し、揚げ、刻み、乾燥あるいは冷凍して・・・
どれも重さと大きさを減らすようにして、包装してある・・・」
「気のいい巨人・・・人を選び、その後はすっかり任せる。
彼がソーツース山を元気いっぱい滑っていく時には、半マイル離れていてもその歌声や笑い声を聞くことができる」
皮肉屋の記者たちを相手にする時も同じです。
記者たちはこの男に似たような大物といえば誰だろうと考えながら彼のオフィスを出てきます。
アブナー叔父、ホレーショ・アルジャー、タイタンなどに彼をなぞらえます。
いったん彼の前を離れると、彼が6フィートに満たぬ男だったことを思い出すこともむずかしいのです。